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【2014年03月15日】ブルネイの思い出(TPPをめぐる国その3) |
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ブルネイの思い出(TPPをめぐる国その3) |
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TPPの交渉についているもう一か国にブルネイという王国がありますが、2回ほどブルネイに招待していただきました。
2回目に行ったのは昨年の10月ですが、各国の元首が来てASEANサミットが開催されていました。私もそこに招かれて、久しぶりに全世界から来るジャーナリストや中東の方とかにお会いしました。私は会場にある特別室をお借りして講演をしたり、記者会見もしました。
私は初めて水上生活の様子をブルネイで見たんですが、大きな川があって、そこに家が川岸に並んでいるんですね。ブルネイの王様一族も昔はそういう水上生活をしていた人たちなんです。それがある時、急に油が出てお金が湧き出るような感じになったので素晴らしい宮殿も造られ、モスクもピカピカの素晴らしいものをいくつか造っているんです。
国民は40万人くらいでしょうか。そのようなお国柄ですから国民の福祉も徹底しているんですね。教育は無料、医療もです。お家も色々な援助があって、みんな立派な家に住んでいます。40万人であれだけの国を維持するのは大変ですから、近隣のマレーシア、インドネシア、フィリピンなどの国から使用人というか労働者が入ってきています。人口が少なくてアメリカとの絆というよりも、元々イギリスとの絆の方が強いんですね。ですから、今のところ非常に落ち着いた国で平和というか、争い事とかが一切感じられないような気がしました。
世界で2番目に豪華と言われているホテルがあり、私はそこで宿泊したり会議に参加しました。本当にどこかの王宮の一室ではないかと思うようなホテルの造りでした。アジアのイスラム教の一国としてこれからも何年か先までずっと穏やかな、落ち着いた政治環境でいるんではないでしょうか。
TPPといえば、問題は日本とアメリカの交渉ですよね。11か国とかいいますけれど、他の国々を束ねても日本とアメリカとの交易関係の何分の1という程度ですから、アメリカとの交渉がどうなるかいうことが決め手になるでしょうね。日本にとてTPPを結ぶということは何のメリットもない。これは、政治家たちというよりもアメリカの多国籍企業160社くらいが環太平洋を支配下に治めようというのが目的なんですね。
これからもしTPPが締結されると国民健康保険も危うくなっていくだろうし、いろいろ日本の良いシステムが壊され、農業も大変なダメージを受けることになるでしょう。 私たちも真実の情報を得ながら、注意して自分たちの身を守っていくことが大切かと思います。
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