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【2015年07月22日】イラクのフセイン大統領との思い出 |
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イラクのフセイン大統領との思い出 |
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最近のイラク情勢を見るとISの巣窟になったかのようで国はめちゃくちゃになってしまいましたね。
7月始めにインタビューしてくれたイタリアの特派員は、「ヨーロッパではイラクのフセイン大統領は素晴らしい政治家であったという評価を得ています。このインタビューはイタリアで放送しますが、彼との単独会見の映像はディレクターも喜ぶと思います。」と言っていました。
私は1983年にフセイン大統領の単独インタビューを行い、日本や米国で放映したことがあります。ちょうどイラン・イラク戦争の真っ最中だったので、イラン国境の前線まで案内してもらい、その時の様子をビデオに収めてきました。イランの15〜16歳くらいの捕虜が私の前に連れてこられ、ボー然としている様子を目の当たりにして、戦争の悲しさが胸にこみ上げ、思わず涙してしまいました。その当時、私の長男も同じくらいの年頃だったので余計に身につまされましたね。 その映像をフセイン大統領に見せながら、時には答えにくい質問もしましたが、丁寧にインタビューに応じて下さった姿が目に浮かびます。
フセイン大統領が統治する以前にもイラクを訪れたことがありますが、早くここから帰りたいと思うほど重い空気に包まれていました。それが、彼の手腕によって素晴らしい国に生まれ変わり、当時は中東で最もしっかりとした国に見えました。女性も大学で学んだり、政治の中枢で活躍するようになっていました。
イラクのオイルを取る為に大量破壊兵器があるという口実でフセイン政権はブッシュ大統領の時のアメリカ政府によって倒されてしまいましたが、あの民族が入り交じる難しい国をひとつにまとめ上げていた手腕は素晴らしかったのではないでしょうか。
早くイラクに平和が訪れることを願って止みません。 |
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