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【2015年08月19日】クリント・イーストウッド

クリント・イーストウッド
8月15日、第二次世界大戦が終わってから70年目という終戦記念日を迎えましたが、皆さんはどのような思いで過ごされましたか。
そんな中、私が思い出したのはクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」という戦争映画です。アメリカからと日本からの2つの視点でを作られた素晴らしい映画でしたね。日本に対する関心も深いんでしょうね。
私が彼にお会いしたのは「荒野の用心棒」などマカロニ・ウエスタンと呼ばれるジャンルの映画をヨーロッパで主演し、ハリウッドでも活躍し始めていた頃です。素直な人柄のハリウッド・スターで、ボストンバッグひとつ持ち、スニーカーをはいてこれから旅立つんだと颯爽と握手をして去っていった姿が印象的でした。その後、俳優として活躍するだけでなく、監督業にも進出して「許されざる者」とか「ミリオンダラー・ベイビー」など見応えのある映画でアカデミー監督賞も受賞し、次々に素晴らしい映画を撮っていますね。
私は、いつか輪廻転生のストーリーを元にした映画を作れたらなという夢を持っています。ロンドンでシンポジウムをしても、アメリカでシンポジウムをしても死んだらどうなるんだろうと怯えている人が大勢います。私は1976年に霊的な体験をしました。魂は何度も生まれ変わり、時が経つとあの世からこの世にやってきて、死を迎えると肉体を置いてあの世に帰ることを繰り返します。新たな約束をして親子になり、夫婦になる人と約束を交わしながら私たちの魂は新しい肉体をいただきます。お母さんの胎内で3ヶ月くらいすると心臓の鼓動が聞こえ始め、魂はお母さんの胎内に飛び込んでくるのです。これまでもずっと繰り返し、生命は永遠でこれからも魂は何億年も生き続けていくというコンセプトがわかれば人々の生き方は変わってくるはずですね。
私自身も1976年に霊的な体験を通していつ、どこで、何人として生まれたということがわかり、学んだこともない言葉が口をついて出てくるということを身を持って体験しました。国際政治を学び、国際政治評論家として歩んでいた私に取って、命は魂の記憶として生き続けているということは、新たな人生感を芽生えさせ衝撃的なものでした。日本で忙しくしていたマスコミの世界を離れ、20世紀後半世界を動かしている人たちと出会う中から一握りの人がこの世界を牛耳っているということがわかり始めていました。又、マスコミもそういう人たちが牛耳っているということがわかり、世界が本当に平和な世界になる為には、真実の情報と意識改革をすることによって、その光のネットワークで世界を変えていくことだと確信したのです。そこで太陽の会と国際問題研究会を立ち上げ、セミナーや本を通して皆さんにこのコンセプトを伝えてきました。 
9月には入ったら改めてロンドンやウィーンに行き、シンポジウムや講演会を続けていくつもりです。みんなが永遠の生命ということを聞いたらすごく安心感が生まれたと言っていましたが、このことをこれからも伝えていきたいものです。 
ルネッサンスの時代は絵画や音楽を通して人々の心に良いものは残り、何百年という時を越えて生き続けていますが、本当に良い物を通して意識改革は広がっていくのだと思います。今の時代にそれができるのは映画ではないでしょうか。
私はスピルバーグやコッポラ監督にもお会いしましたが、私が映画を作る時には応援しますとおっしゃって下さいました。終戦記念日を迎えて、イーストウッドのことを思い出しながら、そういう時が訪れるということを感じながら綴っています。